外側5mmには書かない

現在のようにスキャンデータをPDFでやり取りする場合でも、ツブレやカスレもないわけではありませんが、問題は端っこに指示が書いてあるケースです。

カタログやパンフレットを作る際、数十社あるいは数百社から原稿を集め、その取りまとめをするのが「編集事務局」です。修正指示のやり取りは、現在ではほとんどメールやストレージサービスで行っていますが、以前はファクスが主流でした。これがなかなかの曲者(くせもの)で、字が小さいとツブレ、薄いとカスレ、端っこに書くと印刷されず、本当に校正者泣かせだったのです。 “外側5mmには書かない” の続きを読む

3手先まで考えよう

物事は、3手先まで読んでからアクションを起こすと大体うまくいきます。

窓口さんに質問するときのコツは、『「疑問」は話すように書こう』と同じです。だから上手に質問できる人は、疑問の書き方も上手です。
“3手先まで考えよう” の続きを読む

象を冷蔵庫に入れるには

どんなに簡単な作業でも「確認」は必要です。クイズでその手順をチェックしましょう。

クイズには、考えて楽しむものと、答えを聞いて楽しむものがあります。後者の代表的なものが「象を冷蔵庫に入れる三つの手順は?」です。 “象を冷蔵庫に入れるには” の続きを読む

ときどきわざと間違えよう

二人で読み合わせを行うときの、緊張感を保つテクニックです。

読み合わせ校正での読み手の役目は、ニュースキャスターのように原稿を正確に読むことではありません。内容の共通項目などのチェックをしながら、消し手が誤りを見つけられるように工夫して読むことです。そして、ときどきわざと間違えましょう。 “ときどきわざと間違えよう” の続きを読む

パタパタ(あおり検版)で安全運転を

赤字のところしか見ていないとしたら、危険な綱渡りをしていることになります。

赤字のない箇所での事故は増えています。cmや(株)のような特殊文字の化け、コピペミス、先祖返り、デザイナーさんの勘違い…。 “パタパタ(あおり検版)で安全運転を” の続きを読む

デメリット表示は正々堂々と

事実と食い違う表記でなくても、「デメリット表示の文字が小さすぎる」とか「限定数があいまい」という場合も景表法にひっかかります。

「3日で10㎏の減量に成功!誰もが絶対に痩せられる!」とか「つらかった○○が嘘のように治った!」なんて広告、見たことありませんか? そして隅の方にとても小さく「効果には個人差があります」や「必ず効果を保証するものではありません」と書かれていたり。 “デメリット表示は正々堂々と” の続きを読む

ライバルをほめる

みなさんにとって競合相手は、ライバル?それともパートナー?

みなさんにとって競合相手は、お客さまを奪い合うライバルでしょうか。それとも一緒に業界を盛り上げていくパートナーでしょうか。

自社の良いところを説明するとき「アフターサービスがいい」とか「故障が少ない」という言い方はよくありません。なぜでしょう? それは遠回しに比較して競合相手の悪口を言っていることにもなるからです。 “ライバルをほめる” の続きを読む

疑問は全勝を目指そう

疑問はなんでもかんでも出せばいいというものではありません。

頭は悪くない。仕事もていねい。でも結果が出ない。そんな人のことを「残念な人」というそうです。残念な人は、的外れの疑問を山のように書いて、周りの人を疲れさせます。 “疑問は全勝を目指そう” の続きを読む

「泣けるストーリー」なら映画感傷券!?

使い分けが微妙な同音の言葉、いろいろあるんです。プロならきちんと調べて用いたいですね。

基準と規準、精算と清算、保証と保障、制作と製作など、使い分けが微妙な言葉を辞書で調べても、スッキリしないことってありますよね。 “「泣けるストーリー」なら映画感傷券!?” の続きを読む

表記は消費者視点で統一しよう

表記ゆれは、読者に悪い印象を与えてしまいます。しかし校正者がやみくもに統一してしまうわけにもいきません。

表記統一の目的は、読者にきちんと作ってあるね♪ と感じてもらうことです。表記があまりにまぜこぜだと、読みづらく、わかりづらく、これって素人が作ってるの!?と不信感や悪い印象を与えてしまいます。 “表記は消費者視点で統一しよう” の続きを読む