表記は消費者視点で統一しよう

表記ゆれは、読者に悪い印象を与えてしまいます。しかし校正者がやみくもに統一してしまうわけにもいきません。

表記統一の目的は、読者にきちんと作ってあるね♪ と感じてもらうことです。表記があまりにまぜこぜだと、読みづらく、わかりづらく、これって素人が作ってるの!?と不信感や悪い印象を与えてしまいます。

赤字にするか、疑問にするか。表記統一のポイントは次のとおりです。

1 お客さまの『用字用語集』にある → 赤字にする

〈例〉 ○ください ×下さい

もし×の「下さい」で統一されていたら、疑問にしてください。「用語集では『ください』ですが、改訂されましたか?」

2 原稿とパッケージの文字が不一致 → 疑問にする

〈例〉 原稿は海草サラダ、パッケージは海藻サラダ。「海藻としますか?(Pより)」

3 広告を見る人が「何これ?」と思うもの → 疑問にする

〈例〉 紙面内にラインアップとラインナップがごちゃまぜ。「ラインアップで揃えますか?(記者ハンドブックより)」

ただし「ラインナップ」で揃っていたら疑問は出しません。『記者ハンドブック』とは違いますが、広告を見る人(消費者)はおかしいと思いません。

 

表記については、お客さまから前もってルールが決められている場合も多いので、該当するものはそれに従いますが、それ以外の表記のゆれについては、読みやすさ、わかりやすさを意識した疑問を出すようにしましょう。