よくあるお悩み

プロの校正の必要性を、上司に理解してもらうには?

Q ときどき印刷事故が発生し、何とかならないかと悩んでいます。校正をプロの方にお願いしたいのですが、上司がその必要性を理解してくれません。どうすればいいでしょう? (広告代理店・営業)

A 広告の制作費には「校正代」という項目がないのが普通です。それは原稿に誤りがなく、制作会社もミスをしないことが前提だからです。ですが、 “よくあるお悩み” の続きを読む

割れ窓理論とヒヤリ・ハット

事故やクレームを減らすには、日々のささいなミスを減らしていくことが大切です。

環境犯罪学の「割れ窓理論」に、こうあります。

「建物の壊れている窓を放置すると、誰も注意を払っていないことの象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」。

たしかに、きれいな道に物をポイ捨てするのは気が引けますが、あちこちに吸殻やゴミが落ちているところだと、「誰も気にしてないからいいか」という気になるのが人間です(思ったとしても絶対にダメですよ!)。 “割れ窓理論とヒヤリ・ハット” の続きを読む

プロのプレッシャー

パーフェクトしか許されないプロ。それゆえ要する時間は……

プロゴルファーが1.5メートルのパットを外す確率は30%といわれています。こんなことをいうと「なんだ、オレのほうがうまいじゃないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。でもそれは失敗しても笑ってごまかせる話だからです。 “プロのプレッシャー” の続きを読む

ここのチェックシステムはすごい

すごいの一語に尽きる、某百貨店さんの「初校・色校のチェックシステム」をご紹介。

今回はすごいの一語に尽きる、某百貨店さんの「初校・色校のチェックシステム」をご紹介します。通常の工程表には「(月)初校→(水)戻し」くらいしかありませんよね。あってもページ指定くらい。でもこの百貨店さんは違います。工程表というより時間割。初校と色校をチェックする曜日と時間が、商品ごとに決まっているのです。 “ここのチェックシステムはすごい” の続きを読む

校正記号はなぜ片仮名?

トル、ツメ、アキ、ママ…校正記号はなぜ片仮名なのでしょう。

トル、ツメ、アキ、ママ…校正記号はなぜ片仮名なのでしょう。平仮名や漢字より書くのがラク…というわけではなく(まぁ、そういう事情もないことは…)、「修正ミスを引き起こさないため」です。 “校正記号はなぜ片仮名?” の続きを読む

外側5mmには書かない

現在のようにスキャンデータをPDFでやり取りする場合でも、ツブレやカスレもないわけではありませんが、問題は端っこに指示が書いてあるケースです。

カタログやパンフレットを作る際、数十社あるいは数百社から原稿を集め、その取りまとめをするのが「編集事務局」です。修正指示のやり取りは、現在ではほとんどメールやストレージサービスで行っていますが、以前はファクスが主流でした。これがなかなかの曲者(くせもの)で、字が小さいとツブレ、薄いとカスレ、端っこに書くと印刷されず、本当に校正者泣かせだったのです。 “外側5mmには書かない” の続きを読む

象を冷蔵庫に入れるには

どんなに簡単な作業でも「確認」は必要です。クイズでその手順をチェックしましょう。

クイズには、考えて楽しむものと、答えを聞いて楽しむものがあります。後者の代表的なものが「象を冷蔵庫に入れる三つの手順は?」です。 “象を冷蔵庫に入れるには” の続きを読む

パタパタ(あおり検版)で安全運転を

赤字のところしか見ていないとしたら、危険な綱渡りをしていることになります。

赤字のない箇所での事故は増えています。cmや(株)のような特殊文字の化け、コピペミス、先祖返り、デザイナーさんの勘違い…。 “パタパタ(あおり検版)で安全運転を” の続きを読む

私が責任者ですシール

一人ひとりが自信と信念を持って仕事するには、「この仕事をしたのは誰か」を可視化することが必要かもしれません。

安全管理の基本は、いつ、誰が、何をしたのかを記録に残すことです。これはあとあと問題が起きたとき、責任の所在をはっきりさせるという後ろ向きの理由もありますが、それだけではありません。 “私が責任者ですシール” の続きを読む

安全はトップの責任だけど…

ヒューマン・エラーは、真面目にやれ!と怒鳴るだけでは防げませんし、解決しません。

世の中では小さな事故から、新聞をにぎわすほどの大事故が起きています。事故の中にはヒヤリ・ハットのときに対策を講じていれば、防げたものも多いはずです。ひとたび事故が起きれば、 “安全はトップの責任だけど…” の続きを読む