修正箇所は二度見よう

ミスする人としない人の差はここにあります。

赤字検版は、ダンクでは一人目が黄色、二人目が黄緑色のダーマトを使います。まず一人目は赤字の消し込みをせず、確認したら後ろにレ点チェックをします。消し込みはしない方が二人目も赤字が見やすいうえ、一人目の消し込みに引きずられにくいメリットがあります。たったこれだけで、赤字の見落としはぐんと減ります。二人目は一人目のレ点の後ろに、黄緑色でちょこんとマークします。

次は校正紙の消し込み。一人目は赤字どおりに直っているかを確認し、そこを黄色で消し込みます。二人目は赤字どおりに直っているかを確認するだけ。消し込みはしません。黄緑色を更に重ねると校正紙がどぎつくなって、疑問や修正指示を書き込んでも目立ちにくくなってしまうからです。

最後はパタパタ。ミスする人としない人の差はここにあります。ミスする人は黄色で消し込んだところに来ると、さっきがっちり見たから大丈夫!と考えます。一方ミスしない人は、さっきがっちり見たけど本当に大丈夫かな、と考えます。そして、もう一度赤字どおりに直っているかを確認します。「赤は止まれ」。いいえ、校正は「黄色も止まれ」です。