よくあるお悩み

プロの校正の必要性を、上司に理解してもらうには?

Q ときどき印刷事故が発生し、何とかならないかと悩んでいます。校正をプロの方にお願いしたいのですが、上司がその必要性を理解してくれません。どうすればいいでしょう? (広告代理店・営業)

A 広告の制作費には「校正代」という項目がないのが普通です。それは原稿に誤りがなく、制作会社もミスをしないことが前提だからです。ですが、 “よくあるお悩み” の続きを読む

割れ窓理論とヒヤリ・ハット

事故やクレームを減らすには、日々のささいなミスを減らしていくことが大切です。

環境犯罪学の「割れ窓理論」に、こうあります。

「建物の壊れている窓を放置すると、誰も注意を払っていないことの象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」。

たしかに、きれいな道に物をポイ捨てするのは気が引けますが、あちこちに吸殻やゴミが落ちているところだと、「誰も気にしてないからいいか」という気になるのが人間です(思ったとしても絶対にダメですよ!)。 “割れ窓理論とヒヤリ・ハット” の続きを読む

お札の向きはその日の気分

お札の向きを揃えるのは、靴を脱いだら揃えるのと同じく、「たしなみ」のはず。

一般的にお札の向きを揃えるのは、靴を脱いだら揃えるのと同じ、「たしなみ」と認識されています。だとすると、銀行のATMは相当無礼者(物)です。私の記憶が確かなら、お札の向きが揃って出てきたためしがありません(最近ではお店でもレジの自動化で、お札の向きがバラバラのまま店員さんに渡されることも)。 “お札の向きはその日の気分” の続きを読む

「写真はイメージです」の境界線

便利なコメント「写真はイメージです」にも、思わぬ死角あり。

食品の広告でよく目にする「写真は調理例です」や「写真は盛付例です」。一見問題なさそうなコメントでも、常識チェックをしておかないと「あれ?」なんてことも。たとえばお皿に梅干が盛り付けてある写真に「写真は調理例です」と入っていたら、「調理…?盛り付けただけだよね?」となりますよね。 “「写真はイメージです」の境界線” の続きを読む

プロのプレッシャー

パーフェクトしか許されないプロ。それゆえ要する時間は……

プロゴルファーが1.5メートルのパットを外す確率は30%といわれています。こんなことをいうと「なんだ、オレのほうがうまいじゃないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。でもそれは失敗しても笑ってごまかせる話だからです。 “プロのプレッシャー” の続きを読む

ここのチェックシステムはすごい

すごいの一語に尽きる、某百貨店さんの「初校・色校のチェックシステム」をご紹介。

今回はすごいの一語に尽きる、某百貨店さんの「初校・色校のチェックシステム」をご紹介します。通常の工程表には「(月)初校→(水)戻し」くらいしかありませんよね。あってもページ指定くらい。でもこの百貨店さんは違います。工程表というより時間割。初校と色校をチェックする曜日と時間が、商品ごとに決まっているのです。 “ここのチェックシステムはすごい” の続きを読む

校正記号はなぜ片仮名?

トル、ツメ、アキ、ママ…校正記号はなぜ片仮名なのでしょう。

トル、ツメ、アキ、ママ…校正記号はなぜ片仮名なのでしょう。平仮名や漢字より書くのがラク…というわけではなく(まぁ、そういう事情もないことは…)、「修正ミスを引き起こさないため」です。 “校正記号はなぜ片仮名?” の続きを読む

「おだいりさま」は左側

ひな人形のおだいりさまは「向かって左」というのが一般的で、広告校正のチェック項目にもなっています。

毎年、ひな祭りの季節になるとドキドキしてきます。といっても、別段この時季に胸がキュンとなる思い出があるというわけではなく、ケーキ屋さんやお寿司屋さんのひな祭り用のポスターで、「おだいりさまとおひなさまの並びが逆!」という間違いを時折目にするからです。 “「おだいりさま」は左側” の続きを読む

外側5mmには書かない

現在のようにスキャンデータをPDFでやり取りする場合でも、ツブレやカスレもないわけではありませんが、問題は端っこに指示が書いてあるケースです。

カタログやパンフレットを作る際、数十社あるいは数百社から原稿を集め、その取りまとめをするのが「編集事務局」です。修正指示のやり取りは、現在ではほとんどメールやストレージサービスで行っていますが、以前はファクスが主流でした。これがなかなかの曲者(くせもの)で、字が小さいとツブレ、薄いとカスレ、端っこに書くと印刷されず、本当に校正者泣かせだったのです。 “外側5mmには書かない” の続きを読む

象を冷蔵庫に入れるには

どんなに簡単な作業でも「確認」は必要です。クイズでその手順をチェックしましょう。

クイズには、考えて楽しむものと、答えを聞いて楽しむものがあります。後者の代表的なものが「象を冷蔵庫に入れる三つの手順は?」です。 “象を冷蔵庫に入れるには” の続きを読む