プロゴルファーが1.5メートルのパットを外す確率は30%といわれています。こんなことをいうと「なんだ、オレのほうがうまいじゃないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。でもそれは失敗しても笑ってごまかせる話だからです。
さて、校正の話です。印刷部数1千万枚のチラシや百万部のカタログで、もし見落としがあったら… 笑って済む話ではありません。企業の信用失墜、刷り直しにかかる費用など大損害になります(今なんてすぐにSNSでネタとして拡散されちゃいますよ!ネット上に永遠に残っちゃうんです!)。99点は0点と同じ。見落とし、確認もれ、消え残し原稿照合・赤字検版をした際の「チェックもれ」のことで、修正部分にダーマト等でチェック(=消し込み)がなく、正しい内容か確認されていない状態。校正紙にひそむ最も危険な地雷。消し残し。 More、錯覚など、たった一つのポカで評価はゼロ。いえ、ゼロどころかその後の扱いは…もう考えただけでも恐ろしい……。
パーフェクトしか許されないプロの要する時間は、みなさんの3~5倍とお考えください。
ですから、もしみなさんが超特急の校正をかかえているなら、間違ってもプロに頼んではいけません。自分でやるか、手の空いてる方に頼みましょう。安全性と速さ、時には秤にかける必要もあります。