デザイナーさんのレ点の有無に注目しよう

デザイナーさんが実際に行った修正作業が、レ点チェックから見えてきます。

赤字検版で目にする、デザイナーさんのレ点チェック。まれにレ点の代わりに赤字に×をしているデザイナーさんもいますが、それを知らない人が見たらどう判断するでしょうか。おそらく、何か意図があって修正する必要がないと判断したんだろうな、と思う人が多いでしょう。問い合わせて確認するならまだしも、最悪なのはそれをスルーして、修正すべきところを直さず事故につながってしまうことです。ですので、事前にデザイナーさんには「チェックはかならずレ点で」と事故事例を含めて伝えておきましょう。

また、修正もれに出くわしたとき、このレ点の有無に注目できれば、校正の神様がほほ笑みます。レ点がなければ単純な修正もれ。ではレ点があったら…修正ミスの可能性大です。おそらく別の場所を直しています。

たとえば820円を840円にする赤字があったとします。デザイナーさんのレ点はあるのに直っていない!? こんなときは、周りに840円がないか探してみましょう。すると、すぐ横に化けた840円があったりします。「神は細部に宿る」。レ点の有無、そして赤字の周りの隅々まで確認するようにしましょう。