カンプに引きずられないようにしよう

グレーな部分をそのままにしておくと、いずれ痛い目に遭います。

赤字の意味がはっきりしないとき、修正されたカンプを見て、そういう意味だったのか、と納得することがありますよね。100%納得できればいいんです。しかし、少しでも疑問が残るものに対し、「まぁ、これで大丈夫だろう」と勝手に判断するのは危険です。修正カンプに引きずられてはいけません。

校正者が理解不能の赤字を、どうしてデザイナーさんは直せたのでしょう? どこかおかしいと感じたときは、たいてい何かあるものです。グレーな部分をそのままにしておくと、いずれ痛い目に遭います。ですから「どうしてこうなったんですか?」とすぐデザイナーさんに問い合わせましょう。

事故が起きてから「ああしておけば…」と後悔したり、同じ過ちを繰り返すのではなく、起きる前から「そうしておく」のがプロの校正者です。優秀な校正者はフットワークもいいのです。