「、」や「・」にこだわろう

校正者は「読点」「中黒」「アキ」「改行」の違いに敏感でなければなりません。

文章チェック力をつけましょう

「じゃあ、またね」と「じゃあまた、ね」。あなたがデートの帰り際、お相手からささやかれたいのはどちらですか? 私は断然「じゃあまた、ね」派です。ムフフ♪

それはさておき、校正者は「、(読点) ・(中黒) アキ 改行」の違いに敏感でなければなりません。以前、医薬品のキャッチコピーで文中から「、」が消えてしまい、薬事法(薬機法)に抵触するのでは!?と大騒ぎになったことがあります。また「パインアップル」と「パイン・アップル」はもちろん、「オレンジ・アップル・パイン×各2」と「オレンジ、アップル・パイン×各2」もまったく意味が違ってきます。

広告校正に欠かせない、この文章チェック力をつけるには、本をたくさん読むのもよいのですが、自分の好きな文章を書き写すのが一番です。「むむっ、『強敵』と書いて『とも』と読ませるのか」とか「この『しっとりサクサク』が、もし『じっとりサクサク』だったら濁点が付いただけで一気に気持ち悪くなるな」というふうに自分なりに解釈しながら楽しく勉強できるでしょう。