「泣けるストーリー」なら映画感傷券!?

使い分けが微妙な同音の言葉、いろいろあるんです。プロならきちんと調べて用いたいですね。

基準と規準、精算と清算、保証と保障、制作と製作など、使い分けが微妙な言葉を辞書で調べても、スッキリしないことってありますよね。そんなときオススメなのが『朝日新聞の用語の手引』や『記者ハンドブック』です。

たとえば、管理体制や独走態勢の体制と態勢。調べてみると「体制は長期的な仕組み」で「態勢は一時的な状態」だそうです。ふむふむ。夏季と夏期は「花火大会は夏季」で「講習会は夏期」。なるへそ。

作ると造るは「『作る』は主に小さいもの」で「『造る』は主に大きいもの」。「主に」とあるので、手造り餃子も誤用とは言い切れませんが、個人的には「手作り」に一票。

観賞と鑑賞は「見て楽しむのが観賞」で「芸術作品などを味わうのが鑑賞」。ここまでなら腑に落ちますが、最後に「映画の観賞(鑑賞)などは実情に応じて使い分ける」とあります。「芸術作品」を「見て楽しむ」からか。ややこしいですねえ。