待ってろ! 電通

大手広告代理店が手掛ける大規模な「空中戦」には手が出ませんが、「地上戦」でしか知りえないことだってたくさんあるのです。

あっ、いえ、あの、待ってなくて結構です。どうぞお先に。ちょっと言ってみたかっただけなので…すみません。

さて、電通さんと我が社は同じ広告業界でありながら、その役割はまったく違います。電通さんがTVCMやイベントという「空中戦」で消費者の目を引きつけるのに対し、我が社はチラシやカタログといった商品情報をより詳しく紹介する ある意味地に足の着いた「地上戦」が得意です。

売上が我が社のウン十倍にもなる広告代理店や経営コンサルティングの会社は、決して我が社の戦術をマネしないでしょうし、しようとも思わないでしょう。広告提案にしても、空中戦の方が規模も大きく華やかなものでしょうから、地上戦の我が社は一見不利のようにも思えます。

しかし、地上から空を眺めるだけでは終わりません。地上戦でしか知りえないことだってたくさんあります。スポーツ用品カタログのシズル感(元気はつらつ、若々しさ、楽しさ)をおもちゃのチラシに応用したり、「A地区の市外局番は来月から変更では?」と疑問を出して、「そんな細かいところまでよくご存じで」と驚かれたりなどなど。

地味ではありますが、各種広告のイイトコを、提案や校正、制作に活かせるのは我が社の強みです!

*【シズル(sizzle)】 肉を焼くときのジュージューという音のこと。商品の付加価値を消費者にイメージさせることができたら、セールスは成功するといわれています。保険の広告で訴求するなら安心感、宝石の広告ならリッチな余裕感でしょうか。