文字校正は白黒コピーで行おう

DTP特有のミスを見つけるには、色情報をあえて無くした白黒コピーが有効だったりします。

文字の色を変えたら数字が化けた! 関係ないピクトがいつの間にか入っていた! DTPが普及したおかげで、それまで色校下版でしかできなかった「画像や色のチェック」が、早め早めにできるようになりました。しかし、やはり新たな問題が発生しました。

一つ目の問題は、コピペによる化けです。これはデザイナーさんが制作や修正のとき、似たような文字の並びをコピー&ペーストして、その後に差異(コピー元と違う部分)を直し忘れて起こります。まったく予想していなかったところも化けるので、修正が1カ所だからといって安心はできません。必ずパタパタで紙面全体を合わせてください。

二つ目の問題は、修正もれや消え残しによる事故が激増したことです。それまでの白黒コピーと違い、フルカラーのカンプは修正指示や消え残しが目立ちにくいので、見落としやすいのです。なので、「ここぞ」というときの文字校正では、カラーカンプではなく白黒コピーを使いましょう。色に惑わされることなく、その部分を集中的に見ることができます。

*【ピクト】 pictographの略。絵文字や商品特徴を表すマークのこと。

*【DTP】 DeskTop Publishingの略。コンピュータ上で印刷物のデータを作成して、プリンターで印刷する方法。